2016-12

    日本語で論文を書ける不思議の国ニッポン

    卒業した大学の学部事務所から論文コンクールの冊子が送られてきました。
    thesis_booklet.jpg
    目を通していると、受賞した論文のひとつが英語で書いてあったので「わーすごいなー」と素直に感心したのですが、その後すぐに「あ、自分も英語で論文書くことになるんだ」と気づきました^^;

    僕は自分の卒論について英語でプレゼンをしたことがありますが、論文そのものは元々日本語で書いています。いったん日本語で書き上げた卒論を後から英語に翻訳してはいるものの、初めから英語で論文を書くという経験はまだありません。果たして英語で論文を書くことがどれくらい自分にとってチャレンジングなことなのか未知数です。

    そんなことを考えているうちに思い出したことが二つあります。ひとつは、ある韓国人留学生の友だちのことです。彼は韓国人でありながら、僕たちと同じように日本語で論文を書いていました。しかし、やはり外国語で論文を書くということは非常に難しいようで、途中からいったん韓国語で論文を書き、それを後から日本語に翻訳するということをしていました。やはり母国語のほうが論文のように複雑で難しいことを書く際には適しているのかもしれません。

    しかし、もうひとつ思い出したのは、「論文を母国語で書けるのは先進国だけ」という話。なぜ母国語で論文を書ける国が限られているかというと、論文を書く為には学問のための語彙が豊富でなくてはいけないからです。途上国の場合、学術用語が母国語としてあまり翻訳されていないのだそうです。途上国で暮らす人々は学問を修め論文を書く為には必ず英語を使わなければなりません。

    一方、日本では、幕末・明治期以降の先人たちが海外で学んだ概念や学術用語を日本語に直して輸入してくれました。現在私たちは母国語で学問を修めることができるのは、過去の偉人たちが熱心に勉強して苦心しながら多くの日本語を新しく作ってくれたおかげなのだそうです。普通に日本で生活して、普通に日本の大学に通っているとなかなか気づかないことですが、母国語で学ぶことができるということはとても貴重なことなんですね。


    ところで、この学部事務所から送られてきた冊子には、審査員の方による僕の論文に対する講評も掲載されていました。読んでみると……ほとんど論文の悪いところばかり書いてある(笑)
    はぁ…修論がんばろ……orz


    ● COMMENT ●


    管理者にだけ表示を許可する

    トラックバック

    http://poco1poco.blog.fc2.com/tb.php/6-378b2dd6
    この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

    Photos 神戸の写真1 «  | BLOG TOP |  » Hello, new world

    プロフィール

    Akira Oda

    Author:Akira Oda
    尾田章
    2013年9月よりカーディフ大学インターナショナル・ジャーナリズム修士課程(Cardiff University, MA International Journalism)に在籍。
    関心:データジャーナリズム、ドキュメンタリー、写真、計量政治学、英語学習、オーケストラなど
    Email: OdaAあっとcardiff.ac.uk ("あっと"を@に変えてご連絡ください)





    最新記事

    人気記事とリンク

    このブログをリンクに追加する

    カテゴリ

    大学院留学 (8)
    データジャーナリズム #ddj (7)
    Photography 写真 (14)
    Documentary ドキュメンタリー (1)
    イギリス旅行 (1)
    ブックレビュー (1)
    東日本大震災 (1)
    英字新聞で学ぶ (2)
    未分類 (0)

    検索フォーム